試験関係

一級建築士学科試験で独学合格は無理じゃない!実体験を解説します! 勉強時間は○○○時間!?

こんにちは!ゆ~です。

私は2020年の一級建築士学科試験を独学で受験し、合計106点(自己採点)で合格しています。この記事では私の経験がこれから受験する皆さんに少しでも参考になってくれたらいいなと思い書きました。

最初に言っておきますが、【一級建築士学科試験は独学での合格は可能】ということです。

本人の計画や努力次第で合格できる事は、私や他の独学合格者達が証明しています。決して不可能なことではありません!それでは宜しくお願い致します。

独学で受けた理由

私が独学で受けた理由は以下の通りです、

  1. お金がかかる
    • 数十万という金銭的負担がなかなかでかい!
  2. 通学時間がもったいない
    • 私の家から資格学校まで車で40分ほどかかり、往復で1時間20分の無駄な時間を捨てることが嫌でした!
  3. 自分のスケジュールに合わせて勉強したい!

以上が主な理由です。

私は社会人になりたての時にも受験していましたが、仕事が忙しく残業は当たり前でした。

そんな状況で資格学校にまともに通えるわけでもなく、無駄な時間とお金をかけてしまったことが本当に嫌でした。

そんな経緯から独学受験を決めました。

ゆ~

同じような状況や思いがある方も多いのではないでしょうか?

一級建築士を独学で合格するための勉強時間

《自分のスケジュール管理がかなり大事!》

一級建築士学科試験に合格する為の勉強時間はおおよそ1000~1500時間の勉強時間が必要だと言われています。

これは1年間で・・・【365日×3時間】勉強することになります。しかしながら1年間毎日勉強なんてしたくないのが一般的意見でしょう。

私もそ1年間ぶっ続けで勉強したくありませんでした。それにたまにはリフレッシュする日も欲しいと思うでしょう?

それでは私の場合のスケジュール管理方法をお伝えします!

ゆ~

それでは私の場合のスケジュール管理方法をお伝えします!

【試験日までの逆算で週に何時間勉強するか決めよう!】

私が受験した時は12月から勉強を開始しました。

12月~7月までの勉強日数は225日程度だったと思います。勉強時間を1000時間に設定し、この日数で割ると『4時間20分程度/1日』となります。

週にすると31時間ほどになりますね。しかし、私の場合は仕事もあったので平日に少しでも睡眠を取りたかったため、1日やっても3時間程度しか勉強しませんでした。

その代わりに日曜日(休めるのであれば土曜、祝日)を調整日として勉強時間を増やしていました。

ゆ~

もちろん平日に勉強時間を多くしても問題ありません!

大事なのは【絶対に週にこなすべき勉強時間を守ること】です。

毎日〇時間必ず勉強しなければいけないという計画より、週に何時間勉強すると置き換える方が気分的に楽ですし、「今日は勉強したくない・集中できない・休んでリフレッシュしたい」といった自分のわがままにも対応できます!

私自身も1日休む日があったり、彼女(今の嫁さん)とデートをしながらも勉強していました。もちろん気分が乗ればもっと時間を増やしても構いません!

ゆ~

ただし、必ず週の勉強時間を守るように自分をコントロールしてください!これは原則です!

自分自身で計画し、決めた勉強時間を守れないと合格なんて絶対に無理です。そもそも自分ルールを守れないのなら受験しない方が時間を無駄にしないためいいと思います。

試験合格に一番必要といっても過言でないのは、

【自分で決めた勉強時間を必ず守り、自分をコントロールする】

これが一番重要です!

毎日カレンダーに勉強時間を記述しておくのもモチベーションを保つためいいと思います。私の場合は週や月ごとに勉強時間を集計して、勉強時間が足りているかチェックしていました。

上記の勉強法はあくまで私の場合の勉強時間の目標です。初めて受けられる方は1500時間を目標にした方がいいと思います。

また、12月から始めるのはさすがに遅いと思いますので(初めての場合、覚えることが多すぎるため)始める期間を早めることをお勧めします。

ちなみに私の勉強時間は800時間程度でした。昔の勉強内容をなんとなく覚えていたため、少ない時間で済みました。

学科試験の勉強方法

一級建築士学科の試験はほぼ過去問題から多く出題されています。

もちろん新規の問題も出題されますが、特に過去問以外は勉強しなくても十分です。

新規問題でも過去に出てきた問題と複合して出題される場合もあるので、過去問をしっかりやっておけば十分対応できます。

ゆ~

それでは私がどう勉強していたのかを記述していきます!

試験1ヵ月前までの勉強

試験一ヵ月前まではひたすら過去問題を解いていました。しかも5年ほど前の教材で。なぜ5年前の教材かというと、昔の教材が家に眠っていたからです。

ちなみに教材はフリマアプリなどで簡単に手に入ります。

教材はどこの学校のものでもいい思うのですが、私は日建学院の5教科の過去問教材を使用して同じ教科を5周することを前提としてひたすら過去問題を解いていました。

平日は毎日同じ教科ではなく、ローテーションで違う教科を勉強して時間が取れる休日は午前・午後・夜と違う教科を偏りがないようにまんべんなくこなすよう心掛けていました。

ゆ~

進捗度が同じようにしていかないと勉強期間後半で偏りが出てしまい、取り返しがつかない事態になりかねないので注意!

その中でも法規と構造は勉強時間がほかの教科よりもかかるため、時間配分を多めにとっていました。

ご存じとは思いますが、法規や構造は配点が30点と他の教科よりも多く、ここでできるだけ点数を多く確保しなければいけません。

この2教科で最低でも50点以上を取れるようになりましょう。

各教科ごとの勉強ポイント!どう勉強したか

法規】

法規の場合は法令集を使っていかに早く答えを探せるかが重要なのですが、1周目や2週目は相当な時間がかかるため絶望感しかありませんでした

しかし、3週目以降になるとどんどんどこに何が書いてあるのかがわかるようになり、問題を解く速さがかなり早くなっていきます。

また、法令集を使わずとも問題の文章だけで正誤がわかる問題も出てきます。

実際私も最初は嫌で嫌で仕方ありませんでした。たった一問回答するのにどうしても相当な時間がかかってしまいます。

しかし、どうしても答えが見当たらない場合は答えを見てしまいましょう!悩んで答えのページを探している時間がもったいないです!

そんなこんなで3週目に突入した時点では我慢して勉強した結果が表れてどんどん時間が短縮できていきました。

本試験も自己採点で29点と最高の点数だったので、法規は勉強すればするだけ点数を確保しやすい教科だと自分の体験を通して再確認できました!

ゆ~

絶対に法規は完ぺきにしておきましょう!ここで点数を稼げます!

【構造】

構造はとにかく暗記しました。文章を読んでもイメージできないものは携帯で調べて大まかなイメージを持つように心掛けていました。

しかし、構造計算はほんとに難しく、難しい問題は時間がもったいないので捨てました!いくら私が資格学校で勉強しても解ける自信がありません。

簡単な構造計算であれば、公式を覚えてそれに当てはめて計算すれば答えを絞れるようになるので無理に高難易度の問題に時間をかける必要はないと思います。

ゆ~

勉強時間に余裕があれば手を付ければいいといった感じで十分です!

しかし、文章問題はしっかり暗記しましょう!配点は30点もあるので確実に高得点を確保する気持ちで勉強に励んでください。

【計画・環境設備】

計画・環境設備も過去問を繰り返して暗記する方法で乗り切りました。問題集も薄いもので持ち運びがしやすかったため、仕事の始業前・昼休憩中や空き時間にペラペラめくって問題を解いていました。

私が計画で一番厄介だったのが、建築史の問題です。これは読んでいるだけでは全く覚えることが出来なかったので何かいい方法がないかネットで調べると【ヨシヒロ】さんという方のブログにいい暗記法を見つけ暗記しました。

【ヨシヒロ】さんのURLを記載しますので、是非ご覧ください。色々な試験対策が記載されてます。

【一級建築士の建築史を一発で覚える簡単な暗記法!過去問題も https://koishige.com/ikkyuukenntikusi-kenntikusi-annki/

ヨシヒロさんのおかげで苦手だった建築史問題も何とか全て正解できました!

私はA4の紙にヨシヒロさんの暗記表をのまま移し、通勤中の車の中でその髪を握りしめ、

「古代飛鳥、奈良平安、鎌倉室町、桃山江戸」「伊出法、薬唐、東、東浄円、鹿慈慈、姫二園妙孤如、桂日」

などと唱えていました。言葉が出てこないときは信号待ちの時にA4紙を確認して徹底的に頭にリズムを叩き込んでいました。

環境設備では計算問題が一番面倒でしたが、これも公式を覚えればそこそこ答えは絞れます。

しっかり勉強すれば高得点も取りやすい科目なので分からない所は徹底的に潰していきましょう!

ゆ~

暗記法は色々な方がブログに残してるので、是非参考に!

【施工】

私は小さいゼネコンで現場監督をしているのですが、正直施工が一番難しような気がします。

ほかの教科同様に基本は暗記を繰り返せば取れる問題は取れますが、○○工法や施工順番など自分が体験したことがないことはさっぱりです。

そこでイメージを取り入れるためにウェブサイトでググって調べるようにしていました。

動画などでも出てくるので、工法に関してはなんとなくそれでイメージが付きました。

今の時代、施工関係の工法や施工手順などは調べればすぐに出てくるので不明な点やイメージがわかないようなことはすぐに調べましょう!

ゆ~

イメージが付かないと問題の内容が理解できないため、簡単でもいいので大まかなイメージをインプットしておくこと!

試験一ヵ月前にやっていたこと

過去10年間分の実際の試験で出た問題集を年度ごとに回答し、自分で採点して間違えた場所を答えをみて確認していました。もちろん時間制限ありで。

問題集は本屋さんに売っているもので十分です。ただ、回答がしっかりわかりやすく書いてある方が間違ったときに理解しやすいので、梱包していないのであれば買う前に必ず内容を確認することをオススメします。

私の場合は最後の1ヵ月で一気に点数が伸びました。

この一ヵ月で本試験のように、実際の時間配分や試験感覚を必ず身につけましょう。

もし難しい問題で時間をかけてしまうと簡単な問題で時間が足りず、本来取れるはずの点数が取れなくなります。

わからない問題はすぐに飛ばして次の問題に移り、時間があればもう一度回答するようにしてください。

私は1ヵ月前まで5年前の問題集を使っていたと書きましたが、最後の1ヵ月で近年新しく出た新規の問題も確認できましたので、前半に使う問題集は多少古くても問題ありませんでした。

最後の一ヵ月が一番記憶に残りやすいので、可能な限り頭に詰め込んでください。

この1ヵ月がホントに重要です。

ゆ~

今まで積み上げてきたものが一気に結果として現れる時期なので、本気で勉強しまくってください!

勉強教材は何を使った?

私が使用したものは日建学院の科目別の過去問題集とその辺の書店で売っている過去10年分の本試験問題集です。

また、ウェブでも不明点やイメージが付かないものを検索したりしました。たったこれだけです。

あくまで過去問だけ勉強していたのでそんなに多くの教材は必要ありません。

それだけでも合格点106点を取れているので、あれこれ新しい教材を試すのは時間の無駄だと思います。

一度だけ試験学校の模擬試験を受けましたが、本試験より難しく感じ点数もかなり厳しいものでした。ただ、本試験さながらの雰囲気や時間割だったので、いい経験にはなりましたが点数がかなり低かったためかなりメンタルを削られたのを覚えています。

しかし、最後に結果が出ればいいのでひたむきに頑張りました。

もしも模擬試験を受けられる方は点数なんて後からいくらでもついてくるので、ガッカリせず最終目標の合格に向かって努力を続けてください!

激励!

私は特に難しいこともなく、特殊なことは何一つしていません。

国家資格である一級建築免許はなかなか簡単には取れません。勉強期間の中で一番重要なことは【自分で決めた勉強時間を必ず守り、自分をコントロールする】ことです。

自分の意志で絶対、何が何でも合格しなければいけないと強く思うことが自分を律し、合格へとつなげると思います。

生半可な思いで合格している人はほぼいないと思います。

合格者は本気の努力で合格を勝ち取っているため、この記事を見ているあなたも一級建築士になりたいのであれば、覚悟を決め本気で立ち向かってください。

ゆ~

勉強を本気で頑張ったといえるのは合格者だけです。

いくら勉強しても不合格になった場合は頑張りが全然足りなかった証拠です。私も以前不合格だった時も頑張ったと思っていましたが、実際合格してみるとあの時は頑張った気でいたけど実際は全く頑張りが足りていなかったことを実感しています。

勉強期間中はほんとに嫌で嫌で仕方なく、先が見えない中でホントに大丈夫か?と不安になることもありました。

独学なので仲のいい受験仲間もおらず、相談する相手もいませんでした。しかし、継続していれば何とかなるものです。

これから試験を受けられる方が少しでも合格に近づけられるように、この記事が役に立てば幸いです。

まとめ

①【自分のスケジュール管理を徹底し、自分が決めた勉強時間を必ず守る】

・一番大切なことです。合格したかったら自分を律して本気で取り組んでください。

②学科試験はほぼ過去問だけの勉強でOK

・前半戦はとにかく過去問を解きまくり各教科5周しましょう。最後の1ヵ月は過去10年分の本試験問題を通しで行いましょう。

実際の試験時間と回答の進め方を身に着け、頭の中に徹底的に記憶として定着させてください。前半にしっかりやっていれば最後の一ヵ月で爆発的に点数が伸びるはずです。

③勉強教材は教科別の過去問題集と過去10年分の本試験問題集があれば十分です。

以上、簡単ですがまとめになります。

ゆ~

勉強を継続するのはつらいと思いますが本試験まで頑張ってください!

おわり、